東日本大震災における支援団体のメンタルケア事業(第2期)

東日本大震災における支援団体のメンタルケア事業(第2期)

公益財団法人 日本YMCA同盟

主な支援対象
東日本大震災の被災地支援に携わる民間団体等の役職員
主な活動地域
各被災地域(岩手県、宮城県、福島県)、これら近隣県および静岡県
事業期間
2016年9月〜2018年9月
金額
814万円

事業概要

活動実施の目的・背景

東日本大震災から5年が経過し、被災地の課題は長期化・多様化している。復興支援を担う現地NPOの活動も長期化し、役職員の心身は疲弊しているが、使命感や責任感から自身のケアは後回しになりがちである。また、団体内の人間関係や組織経営などのストレスも心身の負担となり、バーンアウトのリスクは現在も高く、その原因は複雑化している。

復興支援の担い手である彼ら自身が心身ともに健康であることが、被災地の復興を前進させるものと考え、第1期に引き続き、第2期でも支援団体のメンタルケア事業を継続実施し、被災地で活動するNPO職員のケアを実践すると同時にその認知向上を目指すこととした。

事業内容

支援者のための心のリフレッシュプログラム

被災地の復興支援に携わる民間支援団体の役職員を対象とし、宿泊型のリフレッシュプログラムを実施している。《日本YMCA同盟 国際青少年センター東山荘(静岡県御殿場市)》を会場に、2016年10月と2017年2月に開催し、延べ13団体・18名が参加した。プログラムの企画・運営には、臨床心理学の専門家が携わり、参加者の心の荷下しを目的としたグループワーク、ストレスへの対処法の講習等を実施した。日本YMCA同盟は保養キャンプの運営等の豊かな経験・実績を活かし、研修会場やメンタルヘルスケアに有効なアクティビティ等を提供している。

「支援者のための心のリフレッシュプログラム」は第1期から開始し、2017年2月の開催で9回目となったが、変化する被災地の状況とそれに伴う支援者のストレスの質の変化に応じてプログラム内容を改訂してきた。各回の参加者の満足度は高く、リピーターや 同じ団体の別のスタッフが参加するなど、関係者の理解は深まってきた。さらに、活動現場で同様のプログラムを継続的に実施している例も見られ、地域での広がりも見られるようになってきた。

震災後の緊急・復興時における支援者の心のケアから始まった本プログラムは、被災地の復興に寄り添いながら、長期にわたって支援者のケアを実践するプログラムへと成長している。このようなプログラムはこれまで例がなく、その点でも本事業の意義は大きい。

 第13回 支援者のための心のリフレッシュプログラム(2018年07月06日~08日)
 第12回 支援者のための心のリフレッシュプログラム(2018年02月16日~18日)

連携団体

団体名
公益財団法人 日本YMCA同盟
代表者
神﨑精一(総主事)
所在地
東京都新宿区
設立の目的

YMCAは1844年イギリスのロンドンで、同世代の仲間達の人格の成長と生活の改善を願う12人の青年達の「志の結集」として始まり、日本では東京YMCAが1880年に創立した。キリスト教精神に基づき、青少年をはじめとする全ての人々の心身と人格の健全な向上を図り、奉仕の精神を養い、世界の平和と福祉社会の実現に寄与することを目的として活動している。

通常の活動

日本国内外で行う事業として、以下の4つの事業を行っている。

  1. 青少年の健全育成及び青少年指導者を養成する事業
  2. 災害等による被災並びに障がい等によって困難な状況にある者を支援する事業
  3. 活動に必要な資金を助成・支援する事業
  4. 青少年の健全育成に関する事項等の調査・研究及び情報・資料を収集、整理し提供する事業

また、日本YMCA同盟国際青少年センター東山荘(静岡県御殿場市)を運営し、青少年及び青少年指導者を対象とした教育・研修事業等を行っている。