活動報告:自主・連携事業

NPOリーダーのためのリトリート研修in安比 2019
《第16回 支援者のための心のリフレッシュプログラム》

■日程:2019年10月4日(金)~6日(日) 2泊3日
■場所:安比グランドホテル(岩手県八幡平市)
■参加者:10名(9団体)

プログラム

1日目

リラックスタイム1(近隣散策)

心の荷下ろし1(グループエンカウンター)

2日目

リラックスタイム2(自然散策)

セルフケア(黙想、ストレッチ)

心の荷下ろし2(コラージュ)

心の荷下ろし3(ミニレクチャー)

3日目

リラックスタイム3(セルフマネジメントタイム)

心の荷下ろし4(マインドフルネス・ミニレクチャー)

ほか、カウンセリング(希望者)、懇親会など

活動報告

今回は、過去15回のプログラムの経験と今春に行ったアンケートの結果を踏まえて、タイトルと場所を変更して開催した。プログラムの趣旨は過去15回と変わりませんが、安比高原にあわせてプログラム内容とした。

その結果、久しぶりに参加者が10名を超えるだけではなく、参加者の8割が、本プログラム初参加となった。

このプログラムは、自分を大切にする時間を持つことを重視している。また、今回は自然とのふれあいと自由に使える時間を多く設定した。

集合時は、緊張気味な参加者だったがアイスブレイクも兼ねたストレッチで少し和らいだ。

そのまま小雨降るなか、近隣散策にでて、途中で恒例のおやつタイム。

おいしい牧場乳をつかったオヤツに舌鼓をうちつつ、同じテーブルの人と話が盛り上がり、少しだけ緊張がとけた感じがした。

ホテルに戻り、心の荷下ろしのひとつとして、共有する時間を設けた。立場も業務内容も違うけど、共感できる話が多く、やさしい雰囲気に包まれた。

2日目は、自然散策前の準備運動から始まった。その日は、肌寒く風も強く吹いていたが、ブナ林にはいると強風がそよ風のようになった。ブナの木に守られながら、熊の爪痕やキノコなどについてネイチャーガイドさんの説明をうけながらマイナスイオンをたっぷり浴びた。

午後は、温泉で汗を流してからコラージュタイム。

テーマは「希望」として、3グループに分かれて紙を切ったり、貼ったり、飾ったりして、それぞれの思う「希望」を表現した。

ここでも、ひとりひとりの思いが受け止められていた。

3日目は、あいにくの雨だったので、午前中は各自で自由な時間を過ごし、午後はゆっくりと振り返りやマインドフルネスの時間を設けた。

振り返りでは「3日前と、今の心の状態を比べてみると、とても変化したと感じます。気持ちが軽くなっていますし、明るくなったように思います。」という参加者のコメントもあった。

またプログラム終了2週間後にアンケートを取った。

プログラムに参加して、リフレッシュできましたか?という問いでは、平均8.4点(10点満点)で、ほとんどの参加者がリフレッシュできたと回答。

プログラム参加前と参加後で、ご自身の気持ちの変化はありましたか?という問いには、

「自分のための時間を、自分から積極的に作らないといけないと感じました。1日のなかで少しでも自分のために時間を使いたいと思います。」「休む事の大切さを学びました。心が充電できました。自己肯定できました。他の人を認める余裕も持つことが出来ました。」という回答があった。

ひとりひとりに寄り添い、支援をおこなう側にいる人は、自分の気持ちを後回しにしがちであり、自身も気づかないうちに、ある日バーンアウトしてしまうことがある。

被災者の心のケアの重要性にくらべ、支援者が心の健康を保つことの重要性は、まだ十分に認識されていない状況であるため、引き続き支援者のためのプログラムも続けていく。

 

☆このプログラムは、プログラムパートナーの公益財団法人 日本YMCA同盟と帝京平成大学の中谷名誉教授(臨床心理学博士)の協力を得て実施しています。

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