社会福祉法人 仙台いのちの電話

社会福祉法人 仙台いのちの電話

精神的危機に直面し、助けと励ましを求めている人々と主に電話という手段で対話し、健全な社会人として生活することができるよう援助する。

実施事業

仙台いのちの電話石巻分室設置計画 [2013年10月〜2014年9月]

カテゴリー
いのち
事業名
仙台いのちの電話石巻分室設置計画
期間
2013年10月〜2014年9月
助成額(万円)
500
主な支援対象

宮城県在住一般市民

主な活動地域
石巻地域

活動実施の目的・背景

東日本大震災では、沿岸部の津波被害は甚大であった。復旧・復興の道のりはなお遠く、被災による心の健康への影響は今後も長期にわたって続くと懸念される。震災後、石巻周辺地域に居住している相談員は、仙台いのちの電話(仙台市)に通って電話相談活動に従事している。鉄道等の交通機関の復旧も遅れているため、通勤の負担は大きな支障になっている。また、被災地域の住民の心の健康を回復・維持・向上させるためには、専門家による支援だけではなく、被災地域に根付いた住民相互の心の支援に関する基礎知識やスキルを普及させる必要がある。以上の背景状況と経緯を踏まえて、宮城県石巻地域に地域連携及び市民協働による心の支援の活動拠点を早急に整備し、今後相談員の増強と相談活動の充実強化を図っていく。

事業内容

1. 分室設置

石巻周辺地域の相談員にヒアリングを行い、石巻分室に対する活発な話し合いからスタート。
プロジェクトチームを結成し、分室の環境整備をする。電話設備システム導入(相談電話番号を広く周知されている「仙台いのちの電話」と同一にするため)と共に必要な備品の購入と設置をする。

2. 分室においての活動

電話相談活動は当初は月8回程度の稼動を予定。今後、相談員増強と共に稼働日を増やしていく。周辺地域相談員の継続研修を行い、相談の質の向上を図る。また分室の活動の充実を図るために打ち合わせ会を実施する。さらに県北における相談員増強のため、広報活動の拠点とする。

3. 相談員養成講座

2013年10月石巻で初めて電話相談員養成講座を開講し、相談員を養成する。グループ研修・講義等様々な研修を2年間にわたり行う。2014年7月から養成講座の受講生を募集する。

4. 公開講座開催(自殺予防啓発活動)

石巻周辺地域において、心のケア・自殺予防などに関連する公開講演・講座を開催し、被災地域に根づいた住民相互の心の支えあいのために基礎知識やスキルの普及を目指す。そして、相談員を増やしていくためにも、多くの皆様に情報を発信する。

カテゴリー
いのち
事業名
仙台いのちの電話石巻分室での相談活動充実のための環境整備と人材育成事業
期間
2015年4月〜2016年3月
助成額(万円)
300
主な支援対象

宮城県在住一般市民

主な活動地域
宮城県石巻市地域

活動実施の目的・背景

当団体は精神的な危機に直面して助けや励ましを求めている人々と主に電話による対話を通じて健全な社会生活を営めるように支援し、社会福祉の増進に寄与しようとしている組織である。石巻への助成1年目の活動では、石巻市に分室を設けて電話設備システムを導入し相談活動を開始した。当初入居した公的施設が取り壊しになるという事情により、その後民間オフィスビルに移転し相談など活動の幅を広げてきた。2014年1年間の電話相談件数は全体で約22,000件、石巻分室では約1,000件であった。

今回の継続助成では石巻分室での相談活動を定着させながら相談の質・量ともに高めていくために、分室の環境整備に取り組むとともに、相談員養成講座や広報・普及にも力を入れる。「仙台いのちの電話」の石巻分室が整備され、石巻市や県北地域の相談員が増えることで被災地に寄り添った心のケアや相談を充実させることを目指す。

事業内容

1. 相談事業の広報・普及

仙台いのちの電話の存在はまだ十分には知られていないので、電話相談番号やメール相談アドレスを記載したカードを作成し被災地の学校などに配布する。また、チラシ・リーフレットやポスターを作成・配付するとともに地元紙などを通しての広報活動に努める。

2. 石巻分室の環境整備

隣室の音の問題を抱える石巻分室では、防音機能を高めて相談活動に集中できるようにするとともに仮眠用ベッドを購入して深夜帯担当者の疲労回復を図ることにより、相談員の心身の健康を維持して24時間相談対応できるように環境を整備する。

3. 相談員養成(仙台・石巻)

より多くの相談に対応できるように相談員を養成する。仙台いのちの電話全実働相談員は現在210名で、そのうち石巻分室は14名。石巻で養成講座を開講して石巻分室でカウンセリングマインドを持って活動できる相談員を増加させる。

4. 公開講座

被災地で支援活動をしている方を対象に心と体のリフレッシュの機会を提供するためのセルフケア研修を年3回開催する。

団体概要

団体名
社会福祉法人 仙台いのちの電話
代表者
飯岡 智
所在地
〒981-8691
宮城県仙台市青葉区台原3-17-10 日本郵便(株)仙台北郵便局私書箱26号
Tel: 022-718-4401
設立の目的

精神的危機に直面し、助けと励ましを求めている人々と主に電話という手段で対話し、健全な社会人として生活することができるよう援助する。

通常の活動

1.相談活動(電話・インターネット)
2.自死遺族支援事業「すみれの会」
3.自殺防止啓発事業